岩上先生の言いたい放題コラム


やってはいけないシリーズ(1)「水泳について」


第1回目は 
〜 子供にさせてはいけないスポーツ 〜
「水泳について」

水泳は全身運動だから体に良い・・・
として医者までも推奨している。
本当だろうか?

たしかに、人間の素養の一つとして、泳ぎを身に着けておくことは大切です。

ただ、全身運動だから健康的だと薦めるのには問題があります。

陸生動物で陸上と水中の移動姿勢が違うのは、人間だけです。

四足動物では陸上を移動する姿勢と同じ姿勢で水中を泳ぎます。

人間の場合、日本の古泳法にある立ち泳ぎは別として、
現在一般的に指導されていいる競泳用泳法では、
歩行時の姿勢から90度変換された体幹軸に沿った方向へ進みます。

夏にレジャーとして水泳を楽しむ程度なら何ら問題はないですが、
子供のころからスイミングスクールに通い、
歩いたり、走ったり遊んだりする時間より泳いでいる時間が長いとか、

親がスイミングスクールまで車で送り迎えをし、
将来オリンピック級の選手を目指すとなると問題点を指摘せざるを得ません。

彼らの手を見ると指の間の筋肉が盛り上がり、
水かきがあるようにも見える選手がいます。

彼らは長年ののトレーニングによって水中に適応した体型になっています。

イルカやアザラシの涙的形状のように水の抵抗を少なくし、
より多くの推進力を生むために適した体になっています。

※バーストラップ病・・・
背骨の棘突起(きょくとっき)が長くなり魚の骨のように変形して陸上で背中を後ろに反ると痛い、反ることが出来ない。

※腰椎分離症・・・
背骨の椎間関節が分離して可動域を極端に広がり陸上で腰部痛を訴えます。
正に水中適応型変化と言えるでしょう。
人は適応し順応します。
そして進化もし退化もします。
人類は二足歩行へ至る過程で、現在の骨格形状を獲得しました。

個体発生の中で現在もそれを繰り返しています。
競泳用水泳を進めるむきは一考したいと思います。

私たちはこの地球上で1G(1013hp)で生きています。
地上で体全体に掛かる圧力は約2tです。
どうして潰れないのでしょうか?
同じ圧力で抗しているからです。
±0で抗しているので大気圧を感じません。

皆さん泳いだ後陸上に上がると体重くないですか?
それだけ大気圧を感じているからです。

水中では10m潜らないと地上の大気と同じ圧力で釣り合いません。

僅か2~3mの深さでは大気圧とは拮抗しないのです。
ということは、身体は膨張します。

圧力が少ない分膨張し身体は重く感じます。
それは体だけではありません。

悪いことをしでかす「奴ら」も膨張し縄張りを広げます。
上空か水中2~3mの所が最も感染を起こしやすい箇所です。
飛行機内も同様、ここは密室という環境もありますが、
陰圧というところが最も注意する場面です。

先日、水泳の池江璃花子さんが白血病にり患しました。
陸上生活(歩行)よりも水中にいる時間の方が圧倒的に多い
彼女の病気は陸上で生活している人よりも大変です。
白血病だけではなく風邪が治りにくかったり・・・。

保護者の皆さんは、
お子さんが勉強・空手・武道・習い事などに
何のために取り組むかを見極めてあげて下さい。

その責任は重大です。



「岩上先生の言いたい放題コラム」トップへ