支部長コラム 「作る稽古・使う稽古」

2012年8月発行の道場新聞「港南瓦版35号」に掲載

空手の稽古は、

  • 強さを作る稽古
  • 強さの使い方の稽古

の2つに大別することが出来る。

強さを作る稽古には、
基礎稽古(基本・移動・型稽古)と、補強運動や部位鍛錬
などがある。

強さの使い方の稽古は、
応用稽古と呼ばれるシャドー、ミット、
受け返し、スパーリングなどである。


料理に例えると、
基礎稽古が食材・素材であり、
応用稽古がレシピ・調理技術であると言える。


言うまでもなく、
その両方が揃うからこそ、美味しい料理が出来あがる。

基礎は大切だが、それだけでは使えない。

逆に応用稽古だけでは、
中身が空っぽの見せかけの動きになってしまう。

基礎稽古に見切りをつけた時点で、
自分の強さの器に限界を設けたことになり、

応用稽古を敬遠することは、
折角の宝を眠らせてしまうことになる。

基礎が応用を活かし、応用が基礎を深める。

空手に限らず、本気で物ごとに取り組む時に忘れてはならない原則だと思う。



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