試合・大会への出場について

試合への出場は最も能動的積極的な稽古への向き合い方 であると言われます。

極真会館では支部内試合を始め、全日本選手権大会・世界選手権大会まで大小様々な大会を出場選手のレベルに合わせて開催していますので誰もが挑戦し甲斐のある機会が用意されています。
極真空手を志したからには、試合という真剣勝負に積極的に挑み、その経験から多くのものを学びとり自身の成長に繋げて下さい。必ずや心身の充実と成長に大きな効果をもたらすことと思います。

良いウォーミングアップ 持っている力を十分に発揮しよう!

試合で自分の力を十分に発揮するために試合当日のウォーミングアップがとても大切です。

運動前の身体は通常の生活に必要なだけの酸素を使う(筋肉・血中に酸素の蓄積が少ない)状態にあります。

その状態のまま急に試合をすると直ぐに筋肉・血中にある酸素が無くなり、心肺機能に過度の負担が掛かり、息もあがって身体も動きません。

ですから、前以て試合に近い強度の運動をすることで、身体がその運動に見合うだけの酸素量を筋肉や血中に準備しておくことができます。

ウォーミングアップを激しくすると疲れてしまうのではないかと不安に思う人もいるかも知れませんが、決してそんなことはありません。
逆にウォーミングアップが不十分だと、試合中に身体が動かず苦しい思いをすることになります。

以下は、ウォーミングアップから試合場に上がるまでの、手順の一例です。

(1)軽いシャドーやジョギングなどで身体を動かす。

(2)軽いストレッチでリラックス((1)で十分筋肉を温めておけばストレッチは軽くで十分です)
試合前の過度の静的ストレッチは、筋力の低下を招きますので、ご注意下さい。

(3)ミット・受け返しなど、技・動きの確認。

(4)ミット打ちなどで試合と同じ位に息を上げる。(倒れるくらいに)

(5)整理運動・軽いストレッチ((4)で溜まった乳酸を残さないため)

(6)栄養(糖分)補給:上記の運動で血糖値が下がります。そのままでは集中力も落ち、力も出なくなります。
消化吸収が早く胃腸に負担の軽いバナナなどで糖分を補給しておきましょう。

ここまでの行程を試合の30分~1時間前(回復時間に個人差あり)までに済ませておくようにしましょう。

そして十分に身体を休め、心を整え、肚を決めて試合場に向かいます。
試合の3~5試合前に構えや技の確認をし、集中を高めて試合場に上がりましょう。

1回戦が終わった後は、(5)から先を同様に行い、2回戦へと向かいます。

※一度試合で動けば、その後は激しい息上げの必要はありません。
出来ると
※以上を参考に自分に合ったアップ方法を見つけてみて下さい。
例えば、暑い夏の日のアップはさっと短めに、寒い冬のアップ日はじっくり時間かけてを行うなど、試合の経験を積みながら、アップの良いルーティーンを身に付けて行きましょう。

ミットの貸し出しについて

試合当日のウォーミングアップに使うミット等の用具の無料貸し出しをしています。
希望者は、各道場の・道場責任者・指導員に断りを入れ、道場から会場までの運搬・取扱いに責任を持って下さい。

◆大会前の調整について
試合直前の稽古で急に強くなることはありません。
大会直前は激しい稽古よりも、今までやって来た事の確認をする稽古を心掛けましょう。
当日の試合で十分に実をが発揮出来るようにコンディション調整に重点をおくとよいでしょう。

試合前は誰でも不安のため身体を激しく身体動かしたくなるものですが、勇気を出して休むことも必要です。
あまり過敏に考えることはありませんが、大まかにはその様な方針で過ごすことが良いと思います。
これで準備完了です。あとは自分の旗が挙がるイメージをもって試合場に上がりましょう。

試合が終ったら賞状とトロフィーを持って集合場所に来て仲間たちに入賞の報告をして下さい。

以上、大会中に何か不明な点がありましたら遠慮なく指導員に申し出て下さい。

では、武運を祈ります。押忍!

保護者の方へのお願い

愛する我が子に極真空手という厳しい道を授け、試合という真剣勝負への挑戦を導きサポートをいただく、保護者の皆さんの深い愛情に心から敬意を表します。

試合までの過程で保護者の皆さんのサポートは必要不可欠なものです。

そのサポートが手厚く、応援する気持ちが強いほど、
思うような結果にならなかった場合に、つい感情的になりがちです。しかし、そこは親としての正念場です。

たった一人で試合場に立ち、全力で戦ったことは、
お子さんの最高の自己表現です。
負けたからと言ってその自己表現を否定することは、
お子さんの人格そのものを否定することに等しいでしょう。

先ずは勇気を出して試合出場を決め、それに向けて頑張って稽古を積み、緊張、恐怖心に打ち勝って正々堂々と戦い切ったことを認め讃えあげましょう。
その上で負けの原因を前向きに反省し、次からの稽古にどのように活かすかを一緒に考えましょう。

もし、無気力な試合や試合中の卑怯な行為があった場合には、愛情をもっての叱咤激励が必要必須。その際は、自分が感情に任せて怒っていないか、本人の成長を願って叱っているのかを確認しつつ、お子さんに向き合ってあげて下さい。
試合後のそうした親子の前向きな対話からお子さんが成長のヒントを見付けてくれると思います。