道場生・保護者のみなさんからの声

渡辺 悠(はるか)くん (横浜本部道場)

渡辺悠くんと支部長の羽田ツーショット

何ごとにも前向きな悠(はるか)くん。いつも熱心に稽古し、試合にも意欲的に挑戦しています。ご両親は熱心に悠くんをサポートしていただいています。今回はお父さんにお話を伺いました。



Q:極真空手をやってみようと思った動機、理由は何ですか?

 A:幼稚園で“戦いごっこ”が流行っていて悠も戦いごっこに夢中になっていたのですが、家族で出かけた先でも少し目を離した隙に見ず知らずの子と結構激しい戦いごっこを始めてしまい、

 「このままでは、いつか相手の子に怪我を負わせてしまうかも知れない。。」と思い、本人に「空手」の存在を教えて「戦いごっこを止めるなら空手道場に入門させてあげる」と伝えたところ二つ返事で空手の道を選択したのが始まりです。



Q:入門される前、どのようなご要望やお悩みをお持ちでしたか?

 A:空手の修行を通じて心身共に健全に成長し、強さを背景にした優しさや思いやりを身に付けてほしいと思いました。

 しかしながら空手は武道なので、厳しい稽古や戦いが連想され、やはり怪我が一番心配でした。



Q:数ある空手道場の中から極真会館を選んだ理由は何ですか?

 直接打撃制空手の始祖とも言える極真会館には「かなり危険」なイメージを持っていたので、幼稚園児の悠が稽古についていくのは無理だと思われ、怪我をするのも心配だったので、

 当初は「寸止め空手」を数年学んで、小学校高学年位になったら極真会館に入門しようと考えて、寸止めルールを採用している空手スクールの一日体験に参加しました。

 しかし、一日体験を終えた悠が「これはボクがやりたい空手じゃない。ボクは実際に戦いたいんだよ!!」と強く訴えるので、思い切って極真会館の体験入門に申し込んだ次第ですが、今思えば始めから極真会館に入門させていただいて本当に良かったです。



Q:入門を決めた理由・決め手、きっかけは何でしたか?

 A:体験当日、横浜道場の薄暗い階段を恐る恐る上り「どんな恐ろしい先生が待っているのだろう。。」と不安に思いながらドアを空けると、岩花先生が温かく迎えて下さりました。

 しかし、稽古が始まると先生はもちろん子供達も凄い迫力で「オスッ!!」や「セイッ!!」などの気合いが響き渡っていて、実際に子供達が激しく戦っている姿を見て、

 「これは悠には絶対に無理だな。。」と思っていたのですが、体験を終えた悠が「ボク、ここの空手に入りたい!!」と強く希望するので、その場で入門を決めました。



Q:極真空手に入門して良かったと思うことは何ですか?

 A:「強くなりたい!!」との思いで入門させていただいたので、やはり一番良かったと思うことは「強くなった(未だ駆け出しのため、正しくは日々強くなっている)」事です。

 「強くなった」のは戦いだけではなくて、身体や心も強くなっており、日々の戦いで自らが痛い思いをして「相手の痛み」も良く知っているので、人一倍優しい心や思いやりを身に付けている様に感じます。

 他にも「お手本とするべき立派な先輩達や、同じ志を持った素晴らしい仲間達、ひたむきに頑張る可愛い後輩達に出会えた事」など沢山あります。


Q:稽古を積み重ねて来て変わったこと、成長を感じたことはありますか?(私生活・学校・仕事など)

 A:「目標を持って、努力を積み重ねた末に、結果を出す」というルーチンがしっかりと身に付き「努力しなければ結果は出せない」もしくは「努力をすれば結果を出せる」等々、努力の大切さを理解して努力を続ける日々を過ごしている様に感じます。

 試合の場では努力に努力を重ねた選手達が全力で戦うので、適当に稽古を積んだだけでは絶対に勝てませんが、過去に敗北を喫した選手と再戦して勝利した時などは、それまで積み重ねてきた努力の尊さを感じられ、努力の差がはっきりと結果に表れるので本人も非常にやりがいを持っています。



Q:ここまで長年続けてこれた1番の要因は何ですか?

 A:本人が「空手が大好き!!」なのが一番の要因ですが、これ程までに空手が大好きになったのは普段の稽古や昇級審査から試合に至るまで、

 師範を始めとした指導員の皆様が子供達それぞれに対して「簡単には到達出来ないけれど、一生懸命に頑張れば超えられる」ハードルを設けて下さって、

 そのハードルを越えた時は物凄く嬉しいのですが、また新たに用意されたハードルに向かって努力を重ねて行くので、絶え間なく努力を重ねる日々が非常に充実していて、本人にとっても頑張り甲斐があるのだと思います。



Q:ここまで継続するまでにどんな壁がありましたか?また、それをどのように乗り越えましたか?

 A:今でこそ悠にとっての空手は「呼吸をしたり食事をしたりする」のと同じ様に日常の一部になっていますが、入門してから1年位までは稽古で痛い思いをして涙を流しながら帰宅することもありました。

 その様な時「ここで空手をやめてしまえば痛い思いはしなくなるけど、悠君が強くなる事も出来なくなるね!自分で決めて良いよ、どうする?」とたずねると必ず「ボク、空手を続ける!!」との返答でした。

 試合に負け続けた時も挫折したり諦めたりする事なく「自分の未来を信じて」真っ直ぐに努力を積み重ねてきましたが、悠が壁を乗り越えてこられたのは、師範や先生方が常に悠を鼓舞して下さったからだと思います。



Q:今後の目標・夢、更に高めたいことは何ですか?

 A:極真空手の世界チャンピオンになって、勝利者インタビューで表彰台の一番高い所から「強くなりたければ横浜港南支部に入門して下さい!!」と言うのが師範への恩返しだと思っているらしく、それが夢との事です。

 また、恩師である岩花先生の引退試合で対戦された「大澤 佳心選手」が現役選手でいる間に自分が同じ土俵に上がって対戦し、岩花先生の雪辱を果たしたいと申しております。

 (もちろんの事ですが、大澤選手を敵視しているのではなくて、物凄い強い選手としてとても尊敬しています)



Q:これから入門を考えている人に、ひと言お願いします。

 A:我が家もそうでしたが、身内に門下生がいるご家庭でも無い限り、普通は「極真会館に入門する」のはお子様にとってもご両親にとっても、非常に敷居が高く感じられるのではないかと思います。

 実際のところ稽古は厳しく、痛い思いをする事もあるので、誰にでも続けられるとは思いませんが、続けられるか否かは入門してみなければわかりませんので、ご両親が後押ししてでもお子様が勇気を持って入門した先には、他では絶対に得られない素晴らしい経験が待っているはずです。



Q:極真空手の稽古や活動を通じてのエピソードがあればお書き下さい。

 A:悠が大きな大会への挑戦を始めてから一年の間、全ての試合で初戦敗退しましたが、翌年にやっと一勝して「やっと一回勝ちました!!」と喜び勇んで宍倉先生に報告した際に

 「悠は優勝出来る実力を持っているから一回勝った位で喜ばないで優勝目指して下さい!!」と勿体ない位のお言葉を頂戴し、

 それから二年後の同大会で本当に優勝して、嬉しくて舞い上がってしまい、共に戦ってくれた大切なサポーター類一式を試合会場に忘れ、主催者が丁寧に梱包して郵送下さり大変ご迷惑をおかけしましたm(__)m



Q:その他、上記質問以外にあれば自由にお書き下さい。

 A:羽田師範を始めとした指導員の皆様には悠が幼稚園児の頃から大変お世話になり、私達家族一同日々感謝の念に堪えません。

 私自身、極真空手を義務教育の必修科目にすれば子供達の健全な成長に大きく貢献されるものと思っています。このアンケートを読んで下さった方は「そんなに良いこと尽くめなはずないのでは??」と考える方もいらっしゃると思いますが、実名顔出しで書いている以上、いいかげんな事は申せません。

 極真空手の道を歩む一人の子供の保護者として、これまで息子が経験させていただいた事や私達家族が得られた感動を鑑みて、一人でも多くのお子様やご家族に同じ経験や感動を得ていただきたく、自信を持ってオススメ致します。



貴重なお話しを、ありがとうございました。