道場生・保護者のみなさんからの声

菅さん一家(戸塚道場)

菅さんファミリーと羽田支部長のフォーショット

豪快な父(充さん)と、姉(彩紅さん)・弟(羅桜くん)で稽古に励む、空手一家の菅さん。3人を見守るお母さんに書いていただいたアンケートには、こだわりの教育方針がにじみ出ています。



Q:極真空手をやってみようと思った動機、理由は何ですか?

 A:鍛錬で身につく身体能力の習得です。私は「得意なものは何ですか?」の質問が苦手です。

 何を継続して身につけた物を持たないので、子供たちは胸を張り自信を持ち「〇〇が得意です!」と言える大人に育てたい。

 それが極真空手であって欲しいと思います。



Q:入門される前、どのようなご要望やお悩みをお持ちでしたか?

 A:男女問わず「強くあれ」と思います。それは純粋な力だけではなく、強い精神力を持つことでもあります。

 人と対立を望まない温和な子供たちでありますが、温和すぎて自分の心を貫けない様子が見られました。

 生きることは戦いでもある世の中だからこそ、己を貫き通す強い心を持たせたい。力なき正義は無力です。

 だからこそ、極真空手を介して強い戦人(いくさにん)とは何かを学ばせたいです。



Q:数ある空手道場の中から極真会館を選んだ理由は何ですか?

 A:地上最強を謳い、一撃を掲げる武道空手であることです。



Q:入門を決めた理由・決め手、きっかけは何でしたか?

 A:極真会館の理念が武道に通じているからです。

 欧米人の思想が古代ギリシア哲学に基づくように、日本人の思想は古来より続く武道が根幹であると考えます。それを親が家庭で子供に伝えるには限界があります。

 極真空手の稽古の中で実感し、日本人としての教養や美徳、心技体を身につけ、更には調和のとれた国際人となるために入門させました。



Q:極真空手に入門して良かったと思うことは何ですか?

 A:環境が非常に恵まれていることです。SNSを利用するようになり、日本での極真空手ではなく世界における極真空手を身近に感じられるようになりました。

 その真髄である総本部が自国日本にあることで、全日本や世界大会、世界ウエイト制など屈指の選手が集まるまる大会が、少し足を延ばすだけで目の当たりに出来ることです。



Q:稽古を積み重ねて来て変わったこと、成長を感じたことはありますか?(私生活・学校・仕事など)

 A:子供の意思で始めるのとは違う、幼少期から始める子供の習い事は「親のエゴ」です。だから続けることに対しての不満は子供から絶えずありました。

 息子は稽古の話をすると悲しそうな顔をしましたし、娘は痛いし、辛いし、厳しいし、楽しくない!しかも女なのにどうして空手を続けるのだと反発。

 その都度「どうして極真空手を選んだのか、子供たちにどう必要なことなのか」親が必要と考える理由を説明しました。

 理由について理解も納得も出来ない時間は長く続きましたが、中学生を過ぎてから変わり始め、極真空手の稽古や理念を、自分たちの日常に結び付けて行動出来るように漸くなってきたところです。


Q:家族で空手をやっていて良かったと思うことは何ですか?

 A:家庭では、子供にとって親は一生目上の存在です。しかし道場では同じ道場生、同じ土俵に立つ仲間となります。

 同じ目線で物をみて、共感し、共に稽古に励むその姿は、一風変わった親子関係を築いおり非常に好感が持てます。

 先にもお答えしたように「親も一緒にかかわること」で、基本や型や組手について詳細な理解も深まりますし、先輩方からのアドバイスや成長の様子を頂ける機会も増えます。

 もし、家族で極真空手をやっていなかったら、今のような家族関係ではなかったと思いますので、空手で培ったものは全て家族の貴重な財産となっております。



Q:ここまで長年続けてこれた1番の要因は何ですか?

 A:何事も続けるコツは習慣化だと思います。稽古へ行のが当たり前の環境を作る。その習慣をつけるには、時間と労力が必要でした。

 働きながらの道場送迎でしたので親も時間のやり繰りに苦心しました。子供にだけやらせるのではなく、出来るようになるまで親も一緒に行動しました。

 今はお役ごめんになりましたが、いつも一緒のおサルの親子状態の頃が懐かしいです。



Q:ここまで継続するまでにどんな壁がありましたか?また、それをどのように乗り越えましたか?

 A:「Q.稽古を積み重ねて来て変わったこと、成長を感じた事はありますか?(私生活・学校・仕事など・・・)」

 で答えた事に加え、親も思念を変えず、子供の成長を信じ忍耐強く待ちました。



Q:今後の目標・夢、更に高めたいことは何ですか?

 A:子供たちが極真空手と共に生きる覚悟を決めることです。

 私は空手の技術的なことについて理解が乏しいけれど、どんな気持ちで修業をしなければならないのか解るつもりです。

 その為に子供たちに足りない部分を観察しサポートを続けます。子供たち自ら「鍛錬は際限なく、自己研磨は永遠に」それが実践出来るようになるその日まで。



Q:これから入門を考えている人に、ひと言お願いします。

 A:入門の理由に、子供に挨拶や礼儀作法を身につけたいから空手を習わせたと目にすることがありますが、それは違います。

 子供に挨拶や礼儀作法、いわゆる躾をするのは他人ではなく親です。

 極真会館に入門すると言うことはスポーツを習うのとは違い「厳しい武道の修業に身を投じるのだと」先ずは親が理解する必要があると思います。



Q:極真空手の稽古や活動を通じてのエピソードがあればお書き下さい。

 A:入門した当時の息子は00号(1番小さいサイズ)の道着で稽古を始めました。

 月齢より小さく愛らしかった息子を初めて港南チャレンジに送り出した時の「小さい体に大きなヘッドガードを被る姿」あの後ろ姿が今でも忘れられません。

 あんな小さく幼い我が子を喜々として試合に送り出した当時の私は鬼母だと思います。



Q:その他、上記質問以外にあれば自由にお書き下さい。

 A:まだアンケートに答えられる様な立場ではないにも関わらず、ご指名頂き大変恐縮です。

 今回改めて過去を振り返り、極真空手を続けてきて、本当に良かったと再認識することが出来ました。大変貴重な機会を設けて下さり感謝致します。

 子育てに於いても武道に於いても深い想い(重い?)がある・・・と改めて思い知りました。

 羽田師範から子供たちに(昇段審査受審許可の)お手紙を頂く機会がなくなってしまったこと、これが非常に残念でなりません。

 お手紙を頂くと言う事は子供たちと共に歩んできた私にとって、これまでの歩みを認めて頂いた成果の形の認識でしたので、それだけが唯一の心残りであります。

 それをこのアンケートで再び痛感致しました。規定改定とお手紙廃止の理由は主人からきいております、こればかりは致し方のないことでありますね。

 まだ極真空手の歩みは道半ば。学ぶべきことが多い未熟者家族ですが、今後ともご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。



貴重なお話し、ありがとうございました。