I.K.O.セミコンタクトルールとは?

極真会館では2018年6月に、これまでのルール(フルコンタクトルール)に加え、新たなルールとして「I.K.O.セミコンタクトルール」を創設しました。

セミコンタクトルールでは、一発の技が勝負に大きく左右するため、一瞬の駆け引きや武道的な間合いがより重要となると同時に、正しい姿勢で正確に決めなければ、技が認められません。

そうした意味では、これまでの試合(フルコンタクト)で意識が薄れがちだった、刹那の攻防・正確な技・上段突きへの対応など、従来の極真空手(フルコンタクト空手)の技術的な急所・弱点を補完するために併設されたルールと言えます。

また、このルールはオリンピックルール(ノンコンタクト)との互換性や親和性が高いため、オリンピックを視野に入れている選手にとっても重要な役割りを持つルールとなります。

安全確保にも重きを置いたこのルールは、怪我や傷害を最小限に抑えながら高い技術を磨くことができるので、従来のフルコンタクトと共に稽古することで、より本質的な技の習得が期待されます。

以下、I.K.O.セミコンタクトルールの概要を確認の上、稽古に臨んで下さい。


 試合時間

◯一般・女子:3分間(予選は2分間)
◯高校生:2分間
◯壮年・少年(中学生以下):1分30秒

 得点

技有り=プラス1ポイント

反則=マイナス1ポイント  


 反則ポイント

1回目・・「反則1」
2回目・・「反則2」
3回目・・「反則3」
4回目・・「反則4」=失格

※主審は、反則・技有り・一本に1票を持たず、副審4名のうち3本以上挙がった場合に認められる。

 勝敗の決め方

一本勝ち

一本を取った場合、その時点で一本勝ちとなり試合が終わる。
※下記「一本の基準」を参照。

優勢勝ち

(1)技有りを4本先取した時点で優勢勝ちとなり試合が終わる。
(2)試合終了時点で、ポイント(技有りの数−反則の数)が多い選手の優勢勝ちとなる。
(3)試合終了時点で、ポイント(技有りの数ー反則の数)が同点の場合は、技有りを先取した選手の優勢勝ちとなる。

判定勝ち

試合終了時点で両者ともポイントが無い場合、または両者とも技有りポイントが無く、反則ポイントのみで同点の場合は、旗判定で勝敗を決する。
(旗はどちらかに必ず挙げ、延長戦は行わない)
               
※判定基準・・・技の正確性及び積極性を総合的に判断
※旗判定では主審も一票を持ち、5人の審判の過半数が挙がった選手の判定勝ちとなる。
      

 一本の基準

◇反則箇所を除く部分へ、突き・蹴り等を瞬間的に決め、相手選手をダウンさせるか、戦意を喪失させたときは一本勝ちとする。

◇転倒からの決め:有効技の効力により相手を瞬時に転倒させ、即座に相手の制空圏を制し突きを決め、※1明確な残心を示せば一本勝ちとする。

※少年の試合では、体格差・実力差が大きい場合に安全面を優先してTKOとする場合もある。


 技有りの基準

◇上段蹴り:上段蹴り(上段廻し蹴り、上段後ろ廻し蹴り、上段内廻し蹴り、上段外廻し蹴り、上段掛け蹴りが有効)が※1決まり、※2明確な残心を示せばダメージの有無にかかわらず技有りとする。
※但し、5歳〜8歳では、上段廻し蹴りのみを上段蹴りの有効技とする。

◇中段蹴り:中段への蹴り(膝蹴り以外の全ての中段蹴りが有効)が※1決まり、※2明確な残心を示せばダメージの有無にかかわらず技有りとする。
※但し、5歳〜8歳では、中段廻し蹴りのみを中段蹴りの有効技とする。

◇上段突き:上段への正拳直突きを相手の寸前に決め、※2明確な残心を示せば技有りとする。

◇中段突き:中段への正拳直突きを相手の腹部に※1決め、※2明確な残心を示せばダメージの有無にかかわらず技有りとする。

※1 技の決め・・・有効技を適切な間合い・タイミング・正しい姿勢で技を放ち、攻撃部位を正確に捉えていることを必須とする。これらの要件が一つでも欠けている場合、技が決まったとは認めない。

※2 明確な残心とは・・・技を決め、即座に間合いを制し、突きをして引手をとり、気合いが伴っていることを必須とする。これらの要件が一つでも欠けている場合、残心を示しているとは認めない。(但し突き技を決めた場合の残心に再度の突きは不要)

 反則

▲手技による顔面・首・喉への打撃
▲直突き以外の突き
▲3本以上の突きの連打
▲下肢(下段)への全ての攻撃
▲上段蹴りの禁止技:前面からの直線的な上段蹴り(上段前蹴り、上段横蹴り、上段後蹴り、カカト落とし、上段膝蹴り)、捨て身技(胴回し回転蹴り等)は反則。また、上段蹴りは側面からのみを有効とする。
▲膝蹴り
※但し、5歳〜8歳の蹴りの有効技を中段廻し蹴り・上段廻し蹴りのみとする。
▲肘打ち
▲金的への攻撃。
▲頭突きによる攻撃。
▲倒れた相手への攻撃。
▲背骨への攻撃:背骨(脊髄・脊柱)への直接攻撃。
▲掛け:相手選手の首から上、及び胴体へ手掛けした場合。
▲掴み:相手選手の道着、手足を掴んだ場合。
▲抱え込み:相手選手の足や身体を抱えた場合。
▲掛け逃げ:技の掛け逃げを再三繰り返した場合。
▲消極性:技を決める意思のない消極的な態度で試合をした場合。
▲場外:両足が場外に出た場合は、他の反則同様、即「反則1」を与える。
▲主審の「止め」が掛かった後の攻撃。
▲正しく立礼をしない場合
正しい立礼・・・①足を止め、②直立不動で、③十字を切り、④お辞儀をする。
これら一つでも欠けている場合、正しい立礼とはならない。
▲着衣が著しく乱れた状況で試合を続けた場合。
▲帯が解けて試合場に落ちた場合。
▲審判がとくに反則とみなした場合。(不謹慎な試合態度など)

 捌き

腕、足への一瞬の捌きを認める。


 防具

ヘッドガード:イサミ製(TT−25またはCKW−10)を使用する。(貸し出しあり)

胴プロテクター: 公認品を着用する。(貸し出しあり)

※男女とも胴プロテクターの中に白いTシャツを着用すること。

女子のチェストガード:本部公認品を胴プロテクターの下に装着する。(5歳~9歳は任意)

※女子は胴プロテクターの下にチェストガード(公認品)を装着する。(5歳~9歳は任意)。

拳サポーター

本部公認品(競技用一撃リバーシブル拳サポーター)

スネサポーター

本部公認品(一撃イージーガード)

金的サポーター

既製品(男子は必ず着用)

下腹部ガード(女子用)

本部公認品(競技用アンダーガード)(5歳~9歳は任意)


I.K.O.セミコンタクト試合規則/主な有効技・反則技


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