支部長コラム 「ふとしたところで」
2004年2月発行の道場新聞「港南瓦版」に掲載
空手に役立つ教訓は道場にだけでなく、
他の武道やスポーツなど日常のふとした所に
転がっているものだと思わされることがよくある。
先日、本部直轄札幌西道場の道場開きに招かれ、
北海道へ向かう機内でTVを見ていると、
ゴルフ番組でスイングのフォームについて、
空手にも通じる体の使い方を解説があった。
一つは、
「脇は『締める』のではなく『締まる』のです」
これはやみ雲に脇を締めることは力みにつながる。
それよりも、無理なく脇が締まる構え方、
体の使い方をすることが必要である、と言っているのだろう。
もう一つは、
「体重移動というのは『動く』ことでなく『移す』ことなのです」
空手でも、技に体重をのせることは体を預けることではなく、
まさに「移す」という意識は重要だろう。
学びは稽古の時だけにするものではなく、
常にアンテナを張っておくことで何処でも出来るものなのだ。
そう思わされるフライトだった。