支部長コラム 「勝利の女神」
2005年5月発行の道場新聞港南瓦版に掲載
勝利の女神は本当にいるのだろうか??
その答えはそれぞれの思想感・宗教観によって様々だと思うが、
ここでは私が極真空手の大会など、勝負の世界を通して感じた
「勝利の女神観」を書いて見ようと思う。
結論から言うと『勝利の女神はいる』
正確には
「いると思って自分を戒めて行くべき」
「いると思わざるを得ない場面に幾度となく出会った」
である。
稽古も十分している、実力もあるのに
何故か勝てない選手を見たとき、
稽古への心がけが正しくない、
試合に臨む心に邪心があると思えたことが少なくない。
やはり強くなる人・勝負運に恵まれる選手は、
正しい心で普段の稽古や試合に取り組んでいるように思う。
道場訓にも
「神仏を尊び謙譲の美徳を忘れざること」
とあるように、
どのような形にせよ「神」の存在は、
私達が心正しく生きていくための絶対規準になる。
「神は尊ぶもの、されど頼るべからず」
困ったときの神頼みではなく、
負けたとき(良くない出来事)は自分を戒め、
勝ったら(良いことがあったら)勝利の女神に感謝できる自分でありたい。