支部長コラム 「夏の水分補給」
2006年5月発行の道場新聞港南瓦版に掲載
暑い季節がやってきた。
気温・湿度が高いこれからの季節、
稽古時の水分補給に特に配慮が必要だ。
一昔前は「稽古中は水を飲むな」
「稽古中に水を飲むと根性がつかない」
などと言われ、どんなに暑い日でも
水を飲むことを一切禁じられていた。
学校の部活などでも同様で、
今から考えると信じられないほど危険なことであり、
死者が出なかったのが不思議なくらいだ。
水分は体の機能調節にとても重要な役割をもっており、
脱水状態になると体温調節が出来なくなったり、
血液がドロドロになり心臓に過度の負担が掛かることは
皆さんも承知のことだと思う。
下記は水分補給について最低限配慮したいことなので、参考にして欲しい。
・水分は小まめに少量ずつ摂る
(胃から吸収出来る水分の量は大人で1時間に1リットルと言われており、
吸収速度よりも多くの水分をとるとお腹に溜まってタプンタプンになる)
・水分補給のタイミングは喉の渇きを感じてからでは遅い
・冷たい飲み物の方が吸収が早い
(腸が敏感な人は自分の体質に合わせた温度の物を)
・汗で失われるのは水分だけではなく塩分・ミネラル分も失われるので、
補給する飲み物にそれらの成分が含まれていることが望ましい。
・ジュースなど砂糖を含む飲み物は運動に適さない
(砂糖を摂った直後は血糖値が上昇するので元気になるがすぐに下がってだるくなる)