支部長コラム 「勉強・学歴・生き方」

2007年5月発行の道場新聞港南瓦版に掲載

どうして勉強をするか?

なぜ良い学校に行くのか?

子どもが抱くそうした疑問に、
大人は筋の通った答えを示さなければならない。

私ならこう示す・・

勉強をして手に入れる「知識」は社会を生きる為の「道具」である。

その道具を備えずして社会を生きて行くことは非常に不便であり危険である。

必要最低限の知識を習得せずして、人生での目標・夢には進めない。

それは、大工が道具もなく家を建てるようなものである。

しかし、道具だけでは家は建たない。

良い道具がある事と、大工の腕の良し悪し
どんな考えで家を建てるかとは、それぞれ別の話である。

どんなに知識を得たとしても、
その知識の使い方を知らず生き方が間違っていたら、
それは無用の長物となるだろう。

残念ながら今の学校教育制度での勉強は、
道具(知識)を与えるだけの物になりつつあり、
その道具(知識)の持つ意義、正しい使い方を
示すまでには至っていない様に思う。

極真会館が提唱する武道教育には、
それがあると信じているし、

我々指導者は武術の教示だけに終わることなく、
空手修行を通じて「本質を知る本物」になる
手伝いをするのが役目であると思っている。

しかし、学校が求める勉強をしなければ
次の勉強へのチャンスをもらえないという
厳しい現実が子供達を取り巻いていることも事実である。

また、数年前にライブドアのホリエモンこと
堀江貴史氏が学歴に関して面白いことを言っていた。

「僕は東大に勉強する為に入ったのではなく、
人脈を作るために入りました。

東大生は卒業して社会に出ると、
官僚や一流企業で要職に就く者が多い、
その人脈を手に入れるために東大に入ったのです。」

さすがに型にはまらない考えの持ち主であると関心した記憶がある。



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