支部長コラム 「防具と稽古」

2009年8月発行の道場新聞港南瓦版に掲載

老若男女、幅広い層の人々が稽古や試合に
活発に取り組むようになって久しい昨今の極真会館。

その一端が防具の開発・普及があったことは間違いないだろう。

防具があるお陰で、皆が安全に稽古や試合に取り組める事は、
実にありがたいことである。

しかし、どんなに優れた道具でも目的の持ち方や使い方次第で、
それが毒にも薬にもなることを忘れてはならない。

グローブ・拳サポーター・脛サポーター等も、
それを使う者の意識次第で、有効な用具にも、
無駄で下らない用具にもなりうる。

つまり、防具に甘えて稽古してはならないと言うことだ。

グローブや脛サポーターを使うからと言って、
部位鍛錬を怠ってはならないし、

防具を着けて組手をするからと言って
受け技をおろそかにしてはならない。

常に、「もし防具を着けていなかったら」という
想像力を働かせ、緊張感のある稽古を維持すべきだろう。

防具を使用する本来の目的を正しく理解し、
皆さんの修練において防具が弊害にならないことを願う次第である。



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