支部長コラム 「真摯であれ」
2011年5月発行の道場新聞「港南瓦版30号」に掲載
“知の巨人”と称される経済学者「ピーター・ドラッカー」は、
「真摯であれ」と言った。
これは万事に当てはまる真理であり、
極真空手を修行する我々もこの「真摯であれ」を
心の深くに置いておかなければならない。
稽古で私はよくこう話す。
「一番強くならないのは、ごまかすヤツだ!」
「出来ないこと、下手なこと、分からないことは決して恥ずかしいことではない。」
「誰もがそこからスタートするのだから。」
「恥ずかしいのは、出来るフリや知ったかぶりをして、
それらに蓋をして変えようとしないこと。」
極真空手が生まれた源泉は、
大山倍達総裁の「本物の空手を追究したい」という志だ。
そしてそれが『極真』の2文字に込められているのだ。
今年で3回目の神奈川県大会を無事終了したが、
我々が稽古したり、試合に挑んだり、
また後輩たちの指導や道場を運営し大会主催をするのも、
全ては「大山倍達総裁が極真空手を創った『真意』に近付く手段」なのだと思う。
極真空手が生まれた原点に一歩でも近付くため、
自分の道に真摯に向き合いたい。